最初の天下人・三好長慶生誕500年講演会

 最初の天下人、三好長慶が誕生して千熊丸と命名されたのは大永2(1522)年2月の事である。 今年は生誕500年に当たるのを記念して、三好長慶会代表の「出水康生」先生に講演を依頼しました。

最後に全員で「勝ちどき」をあげる

実施日および概要

(1) 日 時 :令和4年12月8日(木) 10時~12時

(2) 場 所 :徳島県立総合福祉センター 5階ホール

(3) 講 師 :落語 ふなき家小びん太さん

        講演 出水康生 先生

講演内容

まず、本講演に先立ちアマチュア落語家の「ふなき家小びん太」さんの落語から始まった。阿波出身の戦国武将「三好長慶」をもっと知ってもらおうと古関裕而の作曲した阪神タイガースと読売ジャイアンツ等の応援歌を替え歌にして元気よく歌い笑いを誘い幕開けした。

落語を披露する「ふなき家小びん太さん」

    

熱弁を振るう「出水康生」先生

次いで出水講師の講演に移った。最初にシルバー大学校・大学院の差異について戦前、戦後の大変な時代に大学に行けなかった人が、大学校は高齢者自身が生きがいを持って能力の再開発をするのに対して大学院はさらに専門的で高いレベルで学習を捻出し卒業後は社会貢献活動を推進する人材を育成する場と説いた。

 次いで戦国の天下人「三好長慶」に移る。長慶は織田信長を先駆けする前の20年間は近代的世界を開く直前であった。「いつもいつも信長・秀吉・家康でもあるまい。三好長慶こそ見直さなければならない」と持論を展開された。また、長慶の人間関係相関図や千利休との関わり、そして阿波・讃岐・淡路がトライアングルを組み、堺へと進出し、天下人となった勢力マップの説明があった。

最後に、三好長慶の理想「理世安民」世に道理を広め民を安んずる武将であったと締め括った。 歴史とは、文字で残された記録から過去を読み解く学問と言われるようにどうしてもお堅い講座になりがちですが、今回の講演会は落語と講師先生の軽妙な語り口のコラボレーションでいつもと違った雰囲気で一興した「リカレント講座」となりました。