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2016/10/06

講話「徳島県民と人形浄瑠璃」

Tweet ThisSend to Facebook | by OB会1

     講話 「 徳島県民と人形浄瑠璃 」

        開催日:平成28年10月4日(火) 10時~12

        場所:徳島県総合福祉センター  5階 ホール

        講師:阿波十郎兵衛屋敷観光ボランティアガイド

              とくしま学博士  郡 利明 先生


 

1 徳島の県民性

全国の社長輩出ランキングや、アルコール消費ランキング、そして、もし大金が入ったらどうするかなど、県民性が如実に表れている統計を基に、ユーモアを交えながら本題に入りました。

 


2 徳島という地名の由来

謂われは諸説有るようですが、まず粟の生産地だったため「粟国」と呼ばれ、諸国の郡里等名、並用2字必取嘉命によって「粟」から「阿波」に改名された。吉野川河口の「島」がつく地名が多いことから、これに「得」に繋がる縁起を担いで「徳」を冠し徳島となった。


3 人形浄瑠璃の起源

太夫・三味線・人形遣いの三業一体とした芸術である人形浄瑠璃は、太夫は鎌倉時代の軍記物を語る平曲から変化したもの。三味線は室町時代の末期に琉球の蛇皮線が三味線に改良され、撥の明るい音色が浄瑠璃に活力を与え人気が高まった。操りの起源は7世紀に渡来した傀儡という集団が手遣い人形を操って全国を回ったのが起源といわれている。


4 淡路の人形浄瑠璃

最も古い歴史と格式を誇る上村源之丞座が元祖として十六代続いたこと、宮中で三社神楽(式三番叟)を奉納し、従四位の下に叙せられた綸旨(りんじ)のこと、人形浄瑠璃発祥の碑があることなど。


5 阿波の人形浄瑠璃の起源

   1615年大坂の陣の戦功で淡路一国が徳島藩の領土になった

   藩主が全国興業を認めるなど特別待遇を施した

   特に上村源之丞・市村久太・小林六太夫を優遇した




6 阿波に人形浄瑠璃が発展した理由

   蜂須賀氏の保護政策

   芸事が好きな県民性

   近畿圏に近い風土と労働力

7 阿波人形浄瑠璃の特徴

   農村舞台

   人形座

   人形師

8 傾城阿波の鳴門

   近松半二ら5人が作った戯曲

   近松門左衛門の「夕霧阿波の鳴門」を下敷きにしている

   物語は10段あるが全部演じられた記録はない

   専ら8段目の「十郎兵衛内の段」と「巡礼歌の段」が演じられている




9 十郎兵衛の史実

   代々宮島浦及び鶴島浦の庄屋を務める

   22歳で家督を継ぐ

   25歳で妻お弓を娶り三男一女

   33歳他国米積入川口裁判改め役(現在の税関長格)

   洩れ米事件で13年間係争した

   輸入米の件が幕府に漏れるのを恐れ、罪名を明らかにせず十郎兵衛は処刑される


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まとめ

   人形浄瑠璃団体 19団体(阿波人形浄瑠璃振興会)

   人形師 35人(阿波木偶作家協会)

   農村舞台 88団体(阿波農村舞台の会調査)

以上三つの日本一を誇る阿波の人形浄瑠璃が、国の無形民俗文化財として認められている。

私達は先人の残した浄瑠璃文化に、より深い興味と関心を持ち、更に後世に引き継いでいかなければならない。と結ばれ本日の講演を終わりました。




                                   今回の参加者 217名         

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                            次回講話 平成28年10月19日(水) 

                           防災講座「布田川・日奈久断層帯という
                                 
活断層が引き起こした熊本地震について」

                           講師:徳島大学大学院理工学研究部

                                   環境防災研究センター 教授 村田明宏 先生

                           皆さんの御参加をお待ちしています。

                                                                           写真:32期常陸  記:29期上窪


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